コラム《注意喚起 不動産関連での詐欺的手法とは》

ここ最近、過去の不動産取り引きで【知らなかった】、【騙された】と言ったような相談を見聞きするケースが増えています。
昔からこの類の話はあった訳で、平成から令和になっても今でも後を絶たない話の様です。

最近ではどの様な話があるのでしょうか。。。少し纏めてみました。


1.おとり広告【見込み客発掘型】
目を引く物件や、人気の物件を広告に載せておき、その物件の問い合わせをした際に、別の物件をすすめてくるという手法です。広告の物件は存在しているが、問い合わせた際に『成約になりました。代わりにこちらの物件はいかがですか』と言って別の物件を紹介するケース。氏名や連絡先を集める手段のひとつです。

2.地面師【なりすまし型】
実際には所有していない物件を、所有者になりすまし、売りつけお金だけをだまし取ります。
地面師はグループで存在する企業のように装い、不動産売買に必要な書類などを偽造することもあります。そのため、所有していないことに気づかずに取引をすすめてしまい、不動産詐欺にあうという被害が発生しています。ニュースでも大きく取り上げられましたが、実は結構昔から存在しています。

3.原野商法【大きく儲かる手法】
現在は価値がないが、将来的には近くに高速道路ができるため、価値が上がる、と言葉巧みに売りつけてくる手法です。
しかし、この言葉を鵜呑みにして購入した結果、いつまで経っても高速道路の建設はおろか、計画すらなく、原野の価値は高騰することなく結果的に詐欺被害にあうといったケース。
最近では『海外不動産投資』による詐欺が増えてきています。海外不動産は特に要注意です。

4.仮契約【印鑑押させる手法】
不動産取り引きには、『申し込み』はありますが、『仮契約』はありません。
実際には本契約にも拘わらず、『仮』と言って署名捺印させる手法。実際には本契約なので、契約成立してしまいます。
むやみやたらにサインをしないことが必要です。

5.出資型の不動産投資【安定的に儲かる手法】
ひと口○○円からの出資で、家賃収入から配当が受けられます。と言って『持分』のみを購入させるケース。
ある程度の収入を得たらその会社は倒産するケースが多いです。被害者は少なからず実際に収入がある分表面化しにくい事があります。

6.不良不動産の代替え提案型【人間関係構築型】
原野商法で抱えている不良財産を買取る代わりに、別の不動産を売りつける手法。最初は『困った不動産を解決します。』と相談に乗りながら人間関係を築き上げ気が付いたら違う土地を買っていた。そしてその困った不動産問題は解決されず。本末転倒の話です。


挙げればキリがない位沢山の事例は出てきますが、いずれにせよ大切なのは『気軽にサインをしない』、『おいしい話は無い』、『専門家に相談する』といった極基本的な事が結局は重要だったりします。

コンビニよりも多くあると言われている不動産会社…。【倫理観のある】不動産会社はその中でどれだけ存在するでしょうか。

少しでも被害に合わないために参考になって頂ければ幸いです。

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