コラム《住宅ローンの頭金のこと》

先日ニュースで住宅ローンに関する記事が出ていました。

マイホームを購入した際、頭金の割合を1割以下で住宅ローンを組んだ人が20代と30代では60%以上にのぼったことが、民間のシンクタンクの調査で分かりました。

「三井住友トラスト・資産のミライ研究所」はことし3月に住まいや資産形成に関するアンケート調査をインターネットで行い、全国の20歳から64歳の男女、1万人余りから回答を得ました。

それによりますと、持ち家を購入した際の頭金の割合について聞いたところ20代は1割以下が61%、30代は1割以下が67%にのぼりました。

頭金の目安としては2割から3割が一般的とされてきましたが、住宅ローンの金利が低い状況が続いているほか、住宅ローン減税の特例措置の期限が延長されたことなどを背景に、頭金を十分用意せずに購入する人が増えている・・・

不動産を購入する際に、物件価格のおよそ8%前後は【購入諸費用】が掛かります。
つまり、多くの方がこの諸費用分位の頭金の用意で物件を購入。物件価格100%の住宅ローンを組むことになります。

不動産、特に新築物件は購入した直後から値下がりが発生します。そうなると、住宅ローン残高の減り具合と、価格下落の競争となり、『思う様に住宅ローンが減らない』とか、『今売ってもローンが残る』
といった現象が起こります。

多くの方が【35年ローン】を組みますが、この長期間のローンと、ご自身、ご家族の生活設計をよく吟味していく必要があると考えます。

【住宅ローンが返せないし、売っても住宅ローンが残るし困っている】という方々の多くの売却を当社では取り扱わせて頂きました。せっかく頑張って手に入れ、維持してきたマイホームを手放すのは辛いものです。

今は住宅ローンも借りやすく、減税等の措置も充足しています。このような社会背景も住宅ローン困窮者を増やす要因のひとつかも知れません。新しい物件を見ると購入意欲が湧きますが、冷静になりご自身と家族の生活設計を客観的に見ることがとても重要です。
【買わない選択】をしたとしても決して間違いではありません。

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